ジャンプの構成(高橋大輔編)

高橋大輔の場合は、クワトラプルを2回入れているので、
前半:4T=9.00、4T+2T=10.30、3A=7.50
後半:3A+2T+2Lo=11.33、3F+3T=10.45、3S=4.95、3Lo=5.50、3Lz=6.60
これで65.63点なので、クワトラプルを跳ばない織田に比べ基礎点で9点多い。
この構成でミスなく演技すれば、世界選手権でも優勝する可能性が高いと思う。
ライバルは、このところ好調な北米勢か

ジャンプの構成(男子フリー)

男子フリーだと、単独が5つ、コンビネーションが3つで(内1つは3連続を入れることができる)、
8要素、最大12個のジャンプが入れられる。
6種類のトリプルを跳べたとしても4つダブルを入れる事になる。
たとえば、織田信成の場合、
前半:3A+3T+2Lo 13.00、3Lo 5.00、3Lz+2T 7.30
後半:3A 8.25、3S+2T 6.38、3F 6.05、3Lz 6.60、2A 3.85
これで基礎点の合計は、56.43点となる。

全米選手権

女子も面白かったけど男子はさらに面白かったですね。
ジョニー・ウィアーライサチェクは、柔と剛の対照的な演技でどちらも素晴らしかったし、
なんといってもショートとフリーの合計が244.77で同点というきわどい争いだった。
結局、フリーの得点が高かったライサチェクが優勝したけど、
個人的には、フリーもジョニー・ウィアーの演技の方が良かったかな、これはもう好みの問題ですね。

長洲未来!

長洲未来が全米選手権で優勝しましたね。
先週末は、女子の欧州選手権と全米選手権をJスポーツで見ましたが、
全米選手権の方がレベルが2ランクくらい高い!
キミー・マイズナーほか、中堅クラスが伸び悩んでいるとはいえ
長洲未来は、SPでトップ、フリーでも冒頭のダブルアクセルで転倒するも
その後の演技は、14歳の彼女の魅力にあったプログラムを完璧にこなし、
トータル190点超えのハイスコアで優勝したのは、素晴らしいというしかありません!
久しぶりに感動しました。
14歳時点では、ミキティや真央ちゃんよりも、演技力、スケーティングスキル、精神力などで、
完全に上回っていると思います。ジャンプは、ハイティーンになって切れがなくなる場合がありますが、
演技力、スケーティングスキル、精神力などは、年とともに成熟するものなので末恐ろしい選手です。
アメリカ代表、日本代表どちらでもいいですが、けがや挫折なく成長して、
素晴らしい演技を魅せて欲しいものです。
しかし、全米に比べ欧州は、ジュニアクラスが伸び悩んでいますね。
あと、キミー・マイズナーは3度転倒、でも会場の拍手に励まされて最後まで頑張った・・・
なんともいえない演技直後の表情が、これはこれでまた魅力的だった。

ジャンプの構成(安藤美姫編)

安藤美姫は、四大陸でクワトラプルサルコウと2A+3Tを跳ぶらしいので
ジャンプの構成は、こんな感じかな
前半:3Lz+3Lo 11.00 4S  9.50 3F  5.50 
後半:3Lo  5.50 2A+3T 8.25 3Lz+2Lo+2Lo 9.90 3S 4.95
これで54.60点、全日本から8点以上増えます。ミスなく演技するとフリーは140点以上いきます。
といっても、リスクが高くなるので計算どおりいかないのが現実ですが・・・

ジャンプの構成(女子フリー)

女子フリーだと、単独が4つ、コンビネーションが3つ(内1つは3連続を入れることができる)で、
7要素、最大11個のジャンプが入れられる。
ザヤックルールがあるので、4種類のトリプルが跳べるとすると、5つはダブルを跳ぶ事になる。
たとえば、NHK杯での武田奈也の場合、
前半:3Lo [5.50] 3S[4.50] 3F [5.50] 3T+2T[5.30]
後半:3Lo+2A+SEQ[7.48] 3T[4.40] 2A+2T+2T[6.71]
これで基礎点の合計は、39.39点となる。
一方、真央ちゃんの場合は、5種類のトリプルが跳べるので
前半:3A [7.50] 3F+3T [9.50] 3Lz [6.00]
後半:3Lo[5.50] 3F+3Lo[11.55] 2A+2Lo+2Lo[7.15] 2A[3.85]
これで基礎点の合計は、51.05となる。武田奈也に比べ12点近くジャンプで稼げます。
しかし、4回転を跳ばない限り、これ以上稼ぐのは難しいですね。
この構成にトリプルアクセルをもう1つ入れるとしても、3連続コンビか連続3回転コンビにしないと、
点数を増やせない。

ザヤックルール

原則、フリープログラムで3回転以上のジャンプにおいて、同じ種類、同じ回転数のものは2回跳べない。
ただし、コンビに組みいれることにより2つまで2回跳べる。
同じ種類のジャンプを2回跳ぶ場合、どちらかはコンビネーションでなければならない、ということ。
コンビにしない場合は、2回目のジャンプがシーケンス扱いで2割引の点数になってしまう。
このルールにより、跳べる3回転ジャンプのバリエーションが少ない選手は、
ジャンプで点数を稼ぐことができない。
逆に全てのジャンプで3回転が跳べる上に4回転も跳べるとジャンプで点数を稼ぐことができる。
また、今季からダブルアクセルも3回までというルールができたようです。